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吉田宿 ケチな野郎の懐具合   3 недели назад


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吉田宿 ケチな野郎の懐具合  

● ケチな野郎に出くわしたが、この男、人情に弱い。無く旅の女の子にぽんと一両を。が、その招待は・・・。 #時代劇。ショート劇場  創作集団・野火 吉田宿 ケチな野郎の懐具合  流転雲「140」     創作集団・野火    作・演者 ピンちゃん 永正2年(1505)に牧野氏が城を築いて以来の城下町として栄えた。 本陣2軒、脇本陣1軒、旅籠65軒の大きな宿場だった。また、「吉田通れば二階から招く、しかも鹿の子の振り袖が」といわれ、飯盛女の数も多い宿場として知られていた。  旅を重ねる秋太郎も、この宿場のにぎやかさにホッと心を癒やされる気分になってきた。  昼飯時も大分過ぎている。ふと空腹を感じ、商店筋の飯屋のノレンをかき分けた。  入ってみると、五、六人の客がいた。その奥に独りの渡世人が飯を食っている。二、三本の銚子が転がっていた。最後の仕上げに飯を掻き込んでいた。  秋太郎は眼を合わせないように、店の端っこに腰を落とし、飯を頼む。  すっとんきょな声が奥から響いてきた。 「ちっ、小銭が・・・ちと足らねーやな。おい姉さん、いくらになる。何? 五二文だと? 手持ちの小銭が四〇文しかねえ、ちとまからねえかい。・・・おい、親父を呼んできな。おお、親父さん、飯代だがよ・・・小銭がちと足らねーのさ。おお、そうかいそうかい、いや助かった。どうもありがとうよ」  飯代を値切る男も居るもんだと、あきれてる秋太郎は、運ばれてきたメシに味噌汁をぶっかけて、掻き込んだ。親父のぼやきがミミに入ってきた。 「ちっ、ろくでもねー旅人だ、飯代を値切るなんて、これまでに居たかい? ああ縁起でねない。おい、店先に塩を撒いてくれー」  飯屋を出た秋太郎は、しばらく行って、ある旅籠の前で、さっきの男と旅籠の女との話してるのに出くわせた。 「今夜もここに泊まりてえが、次の宿場まで急いでる。ねーさん、また帰りの旅によらせてもらうぜ」 「ふん、ケチケチの男なんかに、泊まって貰いたくないねー。旅籠代は値切る、ましてや飯盛り女の枕代まで値切る男って、初めて見たよ。もー、こんないでおくれー」 「そんなに、つれなくするもんじゃねーやな。旅の恥は掻き捨て・・・つてんじゃねーか。小銭あっての世渡りってもんだぜ。ま、ねーさんも元気でやんなよ」 「ふん、縁起が悪いから、この場から、とっとと、立ち退いておくれ」  聞いてて秋太郎もあきれた。飯盛り女の枕代まで値切る男って、まず見たことも無いからだ。  商店街の途切れた処に松林がある。 「よっ、ご同業、さっきの飯屋で一緒だった人、急ぐたびでないなら、ここで一休みしていきなよ。ここに今川焼きもある」  飯代を値切るケチな野郎に、同業呼ばわりされたのにはむっとした。が、今川焼きと聞いて、秋太郎は動かされた。得に大好物なのだ。 「じゃ、お言葉に甘えて・・・」  秋太郎は男の横に腰を落とし、広げてる包みの、今川焼きを一つ、手に取った。 「二文」 「ん? へえー、一つ二文か・・・。じゃ、えんりょなくゴチになりやす」 「そうじゃねえ、オレが一つ二文で買ったんだ。何も商売しよってんじゃねーんだ。その二文で一つ、分けてやろうってんの」  秋太郎は驚いた。誘っておきながら、一つ二文で食わせるという・・・、ムカッとくるより、何か変わってるこの男に興味を持ち、懐から二文取り出し男に渡し、今川焼きを頬張った。口の中に美味いあじが広がってくる。  男は竹筒を差し出し、 「どうだい、美味い茶だ、一口一文・・・」  さすがにこれは断った。ゲスな野郎だなと見下して男を見る。  よほど金に困ってるのだろう、こんなケチも珍しい。  しばらくすると、ふたりの前を旅姿の少女がふらふらと歩いて通る姿が目にと待った。まだ十歳になるかならないかの少女だった。目には涙があふれてる。  思わず秋太郎は声を掛けた。 「お嬢、どうしたい、みれば旅支度だが、何を泣いてるんだい。親御とでもかぐれっちまったか・・・」 「お父もおっ母も亡くなった。二川宿の、ババの処へ行くんだぁ。ところが道中で、一緒に行ってやろうって、おじさんが・・・。その人、あたいの財布を取り上げて、どこかへ雲隠れしてしまって・・・」 「へえー、悪いやつもいるもんだなあ。こんな幼い子から財布を巻き上げるってが居るのかい。二川宿といえばここから二つ東へ下った宿場だあな。あいにくオレ達ゃ西へと向かってる。そっか・・腹も減るわなあ」 秋太郎は残りの今川焼きを少女に持たせた。 「おっ、二つで、四文になるぜ」  ケチ男がぼそりと言う。  秋太郎は、いやな顔をしながら小銭を取り出し、そのケチ男に渡した。  少女はよほどの空腹だつたのか、今川焼きにかぶりつき、むさぼり食っている。  ケチ男は立ち上がった。もそもそと懐を探っている。 「さて、そろそろいくぜ。お嬢、ほれ、これだけあれば、ババ様のところまで、食いつなげるだろう。ま、悪い奴には気をつけなよ」  少女に小判を一枚手渡し、サッサッと街道へと向かった。  驚いたのは秋太郎である。あんなケチ男が、サラリと一枚小判を渡すなんて、どう理解していいのか、しばし思案に困惑してしまった。しばらくは足を投げ出し、しばし体を休ませる事にしたのだ。  と、何やら旅の少女と話す声が聞こえてきた。そっと身をよじって除いてみると、風体の悪い男と少女が話していた。 「なかなかの芝居だったぜ。それも大枚一両小判とは・・・。よーし、今夜は高級の旅籠に泊まるとするか」  それを聞いた秋太郎、ちんけなやらせだったと気づく。二人からは松陰の秋太郎には気づかないようだ。  やがて街道筋にでる。  前を行くケチ男に追いついた。  ケチ男は自慢げな顔をして言う。 「おめーさんは、ケチな男と思ってるんだろうがなあ、こう見えても、おれには人情、情けつてものには弱いんだよ。ま、人助けも、いい気分になれるぜ」  秋太郎はケチ男の自慢げな顔をしみじみと見つめ、ついに、笑い出した。 「ハハハっ・・・・」 流転雲  作詞・曲 桑田繁忠 腕に覚えの 秋太郎 只じゃ引かねえ メンツがあらぁ 意地を絡めた 喧嘩沙汰 バカな意地だぜ バカな意地だぜ 一匹鴉

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