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六代目 笑福亭 松喬 / 貧乏花見

弥生三月もあと数日。雨がシトシト日曜日ですが、うちの辺りはそんなに酷くないので 花散らしの雨風にならなかった事を私は、一人喜んでいます。 さて 今回の演目は 「貧乏花見」 子供たちが、小さかった頃は、仲の良いご近所 、ご贔屓さん、松喬一門と大勢で玉造にある三光神社さんの境内で、毎年お花見をしていました。 メニューは様々、定番のバーベキュー はもちろん お好み焼き カレー おでん 焼きそば 手巻き寿司などなど 食べるものが無くなれば 公園までピザの配達をお願いした事もありました。 大勢で、ワイワイがやがやが、大好きな松喬さんは、いつにも増してニコニコ ご陽気 毎年 嬉しそうでした。 さて この落語「貧乏花見」のセリフの中で、何となく好きで、ニュアンスは分かるんだけど・・・ はてさて？ ふと我が家の本棚を見ると 落語作家の小佐田定雄さんの「上方落語のネタ帳」と言う本がありました。 「網船」と言う素晴らしいお話を闘病中に頂いたり 本当にお世話になっている 小佐田さん ‼️ 意味を教えて頂きありがとうございました。 それでは、本の中から そのセリフについての部分をそのままご紹介させて頂きます。 それは、 「気で気を養う」と言うセリフです。 花見に行こうと提案したところ 「酒もないのに行けるかいな」 と反対したやつがいる。そこでリーダー格の男が言う台詞。 「心まで貧乏すなよ。あっちが酒盛りやったら、こっちは茶か盛りや。人間 気の持ちようやないか。『気で気を養う』と 言うことを知れ」 つまり、想像力で補えということだが、なかなかいい台詞である。 小佐田定雄さん著 「上方落語のネタ帳」より ストンと心に入りました。 「気で気を養う」 「気の持ちよう」 読んだり見たり聴いたり 感じたり いろんな経験して もっともっと 気で気を養う。 知らず知らずに学べる 落語って なんて素晴らしいんでしょう。 それでは 六代目 笑福亭 松喬 落語公式チャンネル 今回の演目は、 「貧乏花見」 平成10年3月3日 ワッハ上方演芸ホール 第６回東西三人会より オチまでたっぷり お楽しみ下さい。