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夜空の口笛喫茶　第13回 DEPECHE MODE

皆さん、こんばんは！夜空と書いてアキラと読みますでおなじみの、夜空のyou tubeチャンネルです。 このチャンネルでは我々が影響を受けた音楽やバンドへの愛やその他周辺について、熱くそして時折クールに語って行きます。 ひとりでも多くの皆さんに想いが伝わり楽しんでいただけると幸いです。 ご意見ご指摘があれば気軽にコメントヨロシクです。 何でもありありでＯＫだよ~、イイねとチャンネル登録もお願いしま～す！ さて今回は夜空サウンドのルーツに最接近する重要回である。 我らがサウンド・マスターであるKEN1が『DEPECHE MODE』（以下DM）の魅力を語りつくしてくれている。 その中で夜空のサウンドに何がどう反映しているのかにも言及しているが、今回はメンバー3人の掛け合いというよりはKEN1に私とHIROAKIがインタビュー形式にてルーツの解明に挑んでいる。 だがもしかしたら解き明かしてはならない謎を解き明かしている可能性も有り、今もって何度か見直してしまう程に興味深い。 無論『DM』については私も好きだった時代が有った。 それは初期のエイドリアン・シャーウッドと絡んだ名曲ピープル・アー・ピープルを含んだ『Some Great Reward』から問題作『Violator』まで。 しかし問題作であり最高傑作と思っていた1990年発売の『Violator』以降は、当時これ以上の可能性を感じなかったし、そもそもメジャーであり成功を収めているビックバンドをわざわざ私が追い求める必要性を感じなかった（但しそれ以降もKEN1やHIROAKIが聴き続けていることは知っていた）。 私としてはむしろ同じエレクトロな方向性としては、もっとマイナーなボディ・ミュージックや、アングラなゴリゴリのテクノに傾斜していったのである。 よって今回『DM』を比較的早い回で夜空チャンネルで取り上げることには正直戸惑ってしまった感じもあった。 がしかし『DM』をここで取り上げるその理由や必然性を、とうとうとKEN1に説かれたときに全く以て合点がいったという次第である。 よってゴルゴ13を起草させる我々にとっての重要な数字である第13回『DM』はInterview with KEN1AKIRAの形態をとっているのだ。 そして『DM』回を実施するにあたってKEN1より私に課題が出された。 それは『Violator』以降の傑作を聴いて臨め、というもので具体的には1997年の『Ultra』2001年の『EXCITER』2023年の『Memento Mori』であった。そして先ずはこの課題アルバム3枚を聴き終え、私は一時的に放心状態に陥った。それは音楽性の素晴らしさもそうであるが、私が勝手に思い込んでいた『Violator』の限界を遥かに突破した『DM』の進化した世界が繰り広げられていた。私はこの失っていた約30年間を悔やむと同時に、また新たな30年分の愉しみを手に入れたようなまさに恍惚の状態にある。　 特に現時点での最新作『Memento Mori』が特にお気に入りである。原点回帰といった趣もあるが古さは全く感じられず、輪廻転生によって現代に生まれ変わった『DM』が新たな世界を創造しているといった感覚である。 今私には『DM』のマイ・ブームが訪れている。 GO 【ちょいコメ】 ここでオイラもネタばらしって訳でもないが、夜空チャンネルにも登場する夜空の曲である『逆回転ランチ』について少し触れておこう。 チャンネル本編でも触れているが『DM』の『Memento Mori』を聴くと、クリストファー・ノーラン監督映画の『メメント』を思い出してしまう。 主演のクリスチャン・ベールの怪演が見事だが、『物語の始まりと終わりが逆再生されてゆく』凄まじい展開は我らが『逆回転ランチ』のコンセプトに抵触している。この曲が完成された実は私は映画『メメント』はまた見ていなかった。夜空のサウンドはハード・エッジな側面も多いが、以外にもノイズ的模倣やセッション的な個人技については戒められており、KEN1によって曲の細部にわたり綿密に構成されている。唯一それに抗いフリーキーで粗暴な様相を呈するのが私のアジテーション・ヴォーカルだったり歌詞であったりする。 『逆回転ランチ』のコンセプトは『メメント』よろしく『物語の始まりと終わりが逆再生されてゆく』ことを歌っている。 どんなに美しく旨いランチでも腹一杯食べてしまえば無くなってしまう。更に過日が経過したら何を食べたかも忘れてしまう始末だ。 よってKEN1の見事に構成された楽曲を一旦飲み込んだうえで、何を食べたか思い出しながら、過食症の如く綺麗に皿のうえに吐き戻し、刺身やらフランス料理などの原型を閲覧しながら記憶し血肉化するという過程である。 まあ一般人にはとても見せられない絵面だよなあ。 GO