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鎖場安全確保① 道具について

⁡【 鎖場安全確保技術① 】 Kuri Adventures 登山教室 の山岳ロープワーク講習で指導している、鎖場安全確保技術についてお伝えしています。 ⁡ 古くよりハーネスにスリングなどで鎖にセルフビレイを行う安全確保が行われてきていますが、近年になってこの確保手法が極めて危険である事が指摘されて来ました。 スリングなどの伸びないランヤードを使用して墜落をすると、体にとても大きな衝撃が発生します。これにより脊椎損傷や骨盤骨折、内臓損傷などを引き起こす事があり、時に命にも関わる重大事故に繋がる場合があります。 これにより、高所作業においては必ず衝撃吸収の規格基準を満たしたランヤードを使用しなければならない事が、2022年1月より法律で義務付けられています。これは多くの重大事故を受けての事であり、同様に高い場所で作業を行う登山にも危険が内在していると言えます。 登山における安全確保の場でも、衝撃吸収性の高い確保システムにすべきでしょう。 ⁡ 鎖場安全確保技術に使用するランヤードは、クライミング用のダイナミックロープを使用するのが良いと考えています。クライミング用のダイナミックロープは国際的な工業規程に基づいて製造されており、厳しい審査を受けて製造されています。 クライミングロープには、シングル・ハーフ・ツインの３つの規格が存在します。シングルロープ基準を満たしている事により、ロープ一本での墜落に耐えます。ツインロープ規格を満たしている事により、2本のロープに同時に墜落衝撃が生じても大きなダメージを負いません。この二つの規格基準を満たす、三規格ロープを選択する事により、リスクを最小化できます。 ⁡ これに加え、カラビナの種類、破断強度、落下係数などの確保理論的知識を加える事で、鎖場での安全確保が成り立つ様になります。 ⁡ 山岳遭難死亡事故の実に半数が転滑落によって引き起こされています。そしてその多くは、ロープによる安全確保によって防ぐ事ができます。 是非学習機会を設け、より安全な登山に活用願えれば幸いです。 Kuri Adventures では、山岳ロープワーク講習において鎖場安全確保技術を指導しています。是非プロフィールのリンクより、ホームページをご覧下さい。 皆様のご参加、心よりお待ち申し上げております。 ⁡ ーーーーーーーーーーーーーーーー ⁡ 登山教室 Kuri Adventures では、登山教室を通じて安全に登山を楽しむ為の技術を指導しております。 ⁡ 詳しくは " クリアドベンチャース " と Google で検索！ ⁡ ーーーーーーーーーーーーーーーー ⁡ 栗山祐哉 (くりやま ゆうや) ⁡ JMIA 日本登山インストラクターズ協会 上級登山インストラクター ⁡ SMPO 日本安全登山推進機構 代表理事 ⁡ アウトドアブランド " Ferrino " 公式日本人アンバサダー ⁡ 登山教室 Kuri Adventures 代表主任講師 ⁡ 《著書》 ・はじめてのテント山行　メイツ出版 ・疲れない山歩きの技術　メイツ出版 ・新しい登山の教科書　池田書店 ・軽量登山入門　学研