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北上夜曲(インストルメンツ)

1960年ごろ歌声喫茶でリクエストNo.1であった「北上夜曲」は、長い間作者不明であったが、1961年に岩手県江刺市出身の菊地規(のりみ)と、彼の友人である岩手県穂市町出身の安藤睦夫の作であることがわかりました。盛岡市白百合学園女学校生徒と盛岡第一高等学校生徒との、北上川を舞台とした悲恋話をもとにして作られましたが、時は1941年の太平洋戦争突入直前で、時世に合わず埋もれてしまいました。日の目を見るのは戦後の歌声喫茶でした。作者の二人とも17歳のころの作品です。 この歌はいくつものレコード会社が競作し、和田弘とマヒナスターズ、ダークダックスらによって大ヒットしました。 私事になりますが、この大ヒットしたころ私は中学1年生でした。美術の時間教室で絵を描いていた時、私の隣にいた女生徒がこのメロディーをハミングしていました。しばらくしてこの女生徒は転校していきましたが、彼女と仲良くしていた女生徒から、「あなたのことを信じていましたと言っていました」と告げられました。あの時は全く意識していなかったけれど、あの時のハミングは彼女のその時の心情だったのかと勝手に思いました。今彼女はどこでどうしているのでしょう。 スコア作成と演奏は、スコアメーカーPlatinumを使用しています。