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クリプトス, by Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki?curid=2... / CC BY SA 3.0 #暗号 #アメリカ合衆国の野外彫刻 #アメリカ中央情報局 バージニア州ラングレーのCIA本部にあるクリプトス クリプトス(Kryptos)はアメリカ合衆国の芸術家ジム・サンボーンの彫刻作品であり、バージニア州ラングレーの中央情報局(CIA)本部に置かれている。 1990年11月3日の落成以降、板面に打ち抜かれた暗号文の意味について多くの推測が行われている。 4つの面のうち、3面までは既に解読され、残りの4つ目の面の暗号が世界的に有名な未解読暗号の1つとなっている。 彫刻の主な部分は赤色と緑色の粘板岩、白色の水晶、珪化木、磁鉄鉱、銅からできており、新しいCIA本部ビルの北西角、カフェテリアの外に建てられている。 クリプトスという名前は、ギリシア語で「隠す」という意味の単語から来ていて、この彫刻のテーマは「情報収集」である。 一番の特徴は、巻物もしくはコンピュータのプリンタから排出される一片の紙を思わせる、大きなS字型の直立する銅のスクリーンであり、暗号化された文章を構成する文字列で覆われている。 文字列は標準的な26文字のアルファベットとクエスチョンマークで構成されている。 この「碑文」は4つの別々の不可解なメッセージを表し、そのうちの3つは既に解かれている。 クリプトスの他にも、サンボーンはCIA敷地内にいくつかの作品を収めている。 例えば大きな花崗岩の板を銅の板で挟んだものが新しい本部の玄関外に置かれている。 銅板にはいくつかのモールス信号が刻まれ、板の1つには羅針図が描かれている。 この作品の費用は25万ドル(≒3000万円)であった。 左右対称型である彫刻本体は、左右上下の4つのパートに分かれており、左側の上下に869文字(865 文字の英大文字と4文字のクエスチョンマーク)から構成される暗号文が打ち抜かれている。 なお、2006年4月にサンボーンは、審美的な理由から、左右のバランスを取るために、左側の一文字を意図的に省略していると発表した(詳細後述)。 これを合わせると合計の文字数は870文字となる。 右側の上下には、スペースまで入れると869文字で構成された、多表式暗号の一種であるヴィジュネル暗号の換字表(ヴィジュネル方陣)が書かれている。 この表の、左端がNで始まる行(右下パートの最上段)のみ他の行より1文字多く、Lの文字で終わっている。 このポイントが4番目の暗号(K4)を解くためのヒントではないかとの意見がある。 ただし、サンボーンが販売しているクリプトスの縮小モデルでは、この余分の1文字は省略されており、あまり重要な意味のあるものではないのではないかという考えが多勢である。 サンボーンは元CIA暗号センター長のエド・シャイトとともに彫刻に彫られる暗号システムを考えた。 サンボーンは、この彫刻の謎の中にさらに謎があり、それは4つの暗号文章が解かれた時にのみ解くことができると明かしている。 また彼は、当時のCIA長官ウィリアム・ウェブスターに暗号の解答を渡してあると語っている。 ただしサンボーンは、ウェブスターに完全な解答を渡した訳ではないと語っている。 しかし、サンボーンは第2部で「誰が正確な場所を知っているか?WWだけだ」と記されている("WW"はウィリアム・ウェブスターを指しているということを認めている)。 サンボーンはまた、暗号の完全な解答が明らかになる前に彼自身が死亡した場合でも、誰かが正解を確かめられるようにしてあると確約した。 1999年に最初の3つの暗号を解読したと初めて世間に公表したのは、南カリフォルニアのコンピュータ科学者であるジェームズ・ギログリーで、760文字(772文字からクエスチョンマーク3個とXLAYERTWOを除く)を解読した。 彼が解読できなかった97、98文字は、政府自身の暗号分析においても悩んでいたのと同じ部分だった。 ギログリーの公表後、CIA分析官のデビッド・スタインが同じ部分を1998年に鉛筆と紙だけで解読していたが、その時点ではその情報はCIA内に留めていたことを公表した。 アメリカ国家安全保障局も、ケン・ミラーが率いるデニス・マクダニエルズその他2名からなるチームが1992年末にコンピュータを用いて第1部から第3部までを解読していたが、2005年までその詳細を公表してこなかったと主張した。 しかし、どちらも第4部については未だ解答を得ていない。 以下は第1部(K1)から第3部(K3)の暗号の解読法である。 現状では暗号の中にミススペリングも含まれている。 K1とK2はヴィジュネル暗号を用いたアルファベットの換...