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【NBA】スティーブ・カー 最強チームの名シューター 『過去と現在の最高』を『9つのリングで繋ぐ男』

後期三連覇時代のブルズ7番手の選手で、ベンチから出場して次々とシュートを沈めてきた名シューター、大舞台での勝負強さで優勝に貢献。 引退後はTNT解説者、サンズの球団社長兼GM就任、現在はウォリアーズヘッドコーチ 選手時代に5回、コーチとして4回優勝しており、9つのリングを持ち、来シーズン(22-23)にも期待がかかる 記録・記憶・勝利に恵まれ 【記録】 ・NCAA記録 シーズン3ポイント成功率57.3% ・NBA記録 キャリア通算3ポイント成功率45.4% ・NBA記録 シーズン3ポイント成功率52.4%(現在はコーバーが53.6％で1位) ・個人として4連覇経験者はセルツ黄金期の選手を除くと2人目 【記憶】 ・97ファイナルジャズ第6戦 優勝決めるウィニングショット ・03ファイナル西地区決勝マブス第6戦 4本全て3P決めて逆転勝利 【勝利】 ・95-96シーズン 72勝10敗【選手時代】 ・15-16シーズン 73勝9敗 【コーチ時代】 ・200勝到達最短ヘッドコーチ【238試合目】 90年代はブルズでフィルジャクソンの師事を受け、ジョーダン達と共に3連覇 00年代はスパーズでポポビッチの師事を受け、ダンカン達と共に優勝 10年代、20年代はウォリアーズを指揮し、カリー達と共に4回優勝 と、各時代の最高レベルのコーチや選手に恵まれ、リーグのルール変更や流行変化の中で勝利し続けている。 父である中東研究の第一人者マルコム・カーの影響で、中東や欧州、アメリカ、世界の様々な国で暮らす機会を得て、本格的にバスケを始めたのは高校時代のエジプトで、アメリカの高校に編入してアリゾナ大学に進学。 アリゾナ大一年時は父をテロで失う事件があり、直後の試合では7本中5本シュートを決め、最終学年時には対戦チームのファンから「PLO」（パレスチナ解放機構の略）と生い立ちを侮辱する差別的チャントを浴び、前半に6本の3ポイントを決め黙らせた テロに対して明確に反対の立場を取ると同時に、イスラム過激派とイスラム教徒を同一視する事に危険視し警鐘を鳴らし続け、悲劇の際に支えてくれたのもイスラム教徒の友人達だった。 家族の影響で専門分野を忍耐強く掘り下げる事、異国で様々な価値観に触れ、寛容に受け入れ共生する事はカーの家族に継がれる精神であり、この精神が後の選手時代やコーチ時代の基盤になっている。