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道長の陰湿な妨害ではなく不運な事故？ 妍子 娍子の一帝二后の真相 【光る君へ】

通説では、道長が娍子の立后と同日に妍子の内裏参入をぶつけて妨害したとされていますが、これは直前に、内裏が穢で一ヶ月の間使用不可になるというアクシデントが発生し、道長が延期された行事の早期実行を迫られていたがゆえに起きたものでした。 道長は時間が被らないようにスケジュールを組みますが、三条天皇の直前での儀式の時間前倒し、事務手続きの煩雑さが災いして、立后の儀式は遅れ、ついに妍子の内裏参入と重なってしまいます。 立后の儀式を当日になって突然担当することになった実資は、思い通りに進まない儀式進行に苛立ち、道長の関与を疑い、怒りを日記にぶつけ、一帝二后問題は道長による陰湿な嫌がらせの典型として現代に伝わることとなりました。 今回は、三条天皇の焦りと道長の無関心がアクシデントの連続で最悪の結果となった一帝二后の実態について紹介します！ ----------------------------------- 参考文献 倉本一宏『三条天皇―心にもあらでうき世に長らへば (ミネルヴァ日本評伝選)』 https://amzn.to/3NAipBT 服部一隆『娍子立后に対する藤原道長の論理』 （日本歴史学会『日本歴史』 (695), 1-16, 2006-04） https://cir.nii.ac.jp/crid/1520853833... 関口力『摂関時代文化史研究』 https://amzn.to/3UMc49G ----------------------------------- レキショック　公式Twitter   / reki_shock_   中の人 個人Twitter   / rekishock0919   レキショック　WEBサイト https://rekishock.com/ 【画像引用】 大河ドラマ光る君へ公式サイト https://www.nhk.jp/p/hikarukimie/ts/1... 【目次】 1:32 立后の儀と内裏参入が重なった理由 7:56 実資による儀式進行 13:40 立后の儀の結末 #光る君へ　#妍子 #娍子　＃大河ドラマ