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「こんなに履けないほど縮むことはあり得ない」ノンフィクション作家は「5点の衣類」に冤罪の可能性を感じた【検証「袴田事件」(4)】 4 дня назад


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「こんなに履けないほど縮むことはあり得ない」ノンフィクション作家は「5点の衣類」に冤罪の可能性を感じた【検証「袴田事件」(4)】

9月26日、いわゆる「袴田事件」の再審=やり直し裁判の判決が言い渡されます。今回、無罪判決が下される公算が大きいとされていますが、ノンフィクション作家・高杉晋吾さんは40年以上前から袴田さんの「冤罪の可能性」を訴えていました。当初から浮かんでいた疑惑と費やされた年月の行きつく先は。高杉晋吾さん、91歳。現在、埼玉県内の施設で過ごしています。<高杉晋吾さん> 「あんなやつが悪いことを考えるわけがない」 1981年、高杉さんが出版した『地獄のゴングが鳴った』。袴田さんと面会や手紙のやり取りを重ね、「袴田事件」の疑惑を綴りました。<高杉晋吾さん> 「無罪に決まってる。無罪に決まってるよ」 高杉さんが冤罪の可能性を感じたきっかけは、現場近くのみそタンクから見つかった犯行着衣、「5点の衣類」のズボンでした。裁判でこのズボンの装着実験が行われました。袴田さんはズボンを腰まで上げることはできませんでしたが、裁判所は「みそに漬かって縮んだ」として死刑判決を下しました。<高杉晋吾さん> 「こんなに履けないことはない。いくら縮んだって、こんなに履けないほど縮むことはあり得ない」『地獄のゴングが鳴った』を出版した高杉さんは、袴田さんの地元や事件現場の清水で集会を開き、「『袴田事件』は冤罪だ」と訴えました。<高杉晋吾さん> 「だから『冤罪』っていう言葉も、最初は無実とかなんとかっていうことはわかるけど。警察がやることとか、お上がやることに対して、そんなに妙な感情を持っておられる方がおられたわけじゃないでしょうからね」死刑判決への控訴を棄却された袴田さんは、獄中で司法に対する怒りを募らせていました。 「権力の魔手に徹頭徹尾かけられた、いわゆるイケニエにある弱い衆人達の筆舌に尽せない心底からの憤怒の念を、やがて一掃してくれる」(1979年8月4日) 「先づ、第一にやらなければならないことは、いっさいの虚偽を虚偽として確認することだと思います」(1979年8月20日) 袴田さんからの信頼を得ていた高杉さんが託されたものがあります。<高杉晋吾さん> 「『私が犯行したといわれた当時につけていた腕時計ですよ』と。現場にいたとすれば、現場にいた時計であり、現場にいなかったとすれば、現場にいなかった時計であり、1つの事件の大きな象徴だというふうに思っています。彼の思いが込められてると」 2014年、再審開始が認められ、袴田さんは釈放されました。高杉さんの本の出版から33年の月日が経っていました。<袴田巖さん> 「男は50億年生まれは生きられないという西郷隆盛がつくった法律だ。これをどこまで維持していくのかということになります」それでも、袴田さんはいまも死刑囚のままです。事件から58年、9月26日、袴田さんのやり直し裁判で判決が言い渡されます。<高杉晋吾さん> Q. 無罪になったら、袴田さんに何て声をかけたいか 「ばんざーい。ばんざい。お前のために頑張ってきたんだよ。俺は。な」 詳細は NEWS DIG でも!↓ https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sb...

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