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足尾銅山 本山製錬所 自熔炉（じようろ）により煙害問題に終止符を打った。 Ashio Copper Mine 2020/03

本山製錬所 1883年（明治16）本口坑で大富鉱が発見されると、製錬処理量が急激に増大した。 増大に対応する為、直利橋製錬所を建造し 1885年（明治18）操業を開始した。後に（明治30）本山製錬所と改称する。本山製錬所の始まりである。 それ以後幾度となく新しい製錬技術の導入、改善が図られ煙害対策に取り組んだが、大きな成果はなく、松木川上流域の旧三村が廃村に追い込まれた。 1914年（大正3）足尾鉄道は足尾本山駅まで開通して貯鉱建屋を建設した。 1918年 銅の輸送は国策上重要な為、足尾鉄道は国に買収され国有化された。 1956年（昭和31）フィンランドのオウトクンプ社の開発した、自溶炉製錬を導入し操業開始した。総工事費12億円。 副産物として高濃度二酸化硫黄を回収して硫酸を製造し製品化する。その後、古河により改良が幾度も行われ足尾式自溶炉が完成した。 長い間苦しめられた煙害は自溶炉により終止符を打った。 1973年に古河鉱業（現古河機械金属株式会社）が銅山を閉じた。買鉱で製錬は続けたが、 1987年（昭和62）国鉄民営化で貨物輸送廃止となる。 1988年（昭和63）本山製錬所、操業を停止した。 2007年（平成19）構造物危険防止の為、工場の建屋、機械類が撤去された。 2020年（令和2） 貯鉱瓶、硫酸タンク、自熔炉関連施設（鋳造機、自熔炉フレーム、クレーン柱、転炉）、足尾本山駅の設備等は保存されている。 大煙突 1916年（大正5）反射炉の建設が着工された。 その時、総高46.9ｍの大煙突も建造された。 1919年（大正8）に反射炉試験操業するが煙の詰まりが激しく、僅か2か月で使用を断念する。 自熔炉 貨車、トラックで運ばれて来た銅精鉱は乾燥して乾燥粉鉱にして、自熔炉に投入する。 比重を利用して銅を取り出し、粗銅（銅品位99％のアノード板）を作り出す。 アノード板は日光精銅所に輸送され銅製品として製品化する。 副産物の排ガスを100％回収し、硫酸、亜ヒ酸、蒼鉛、錫を取り出し製品化する。 参考・引用文献 日光市HP 音楽 Djeff-Z -- Feelings 　 #足尾銅山#自熔炉#地球紀行