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【伊那大島城】武田信玄が改修した城には驚きの仕掛けがあった！誰もが圧倒される馬出が残る

伊那大島城の改修は何度も行われており、この動画ではどの遺構がどの時期に造られたものか特定した紹介はしておりません。よって史実と異なる部分もありますので、ご承知ください。 今回紹介するのは長野県松川町にある大島城。戦国最強と呼ばれた武田家が改修した城です。 私が思う大島城の見どころは二つ。一つは城の入口を守る巨大馬出。これでもか！という圧倒的存在感があります。そしてもう一つは敵兵が攻め込んでくるルートにいくつも仕掛けられた「連続防御システム（？）」。大島城はそれほど大きくはありませんが、手の込んだ「守りの堅い」城なのです。 大島城を今の形にしたのは武田信玄（武田家滅亡直前に武田勝頼が改修させた部分もあるつと言われています。）と言われています。武田軍が遠江や三河など「西」へ軍を進めるにあたって、兵站支援などを行う城（策源地）として使おうとしたのです。現在でいうとAmazon物流センターみたいなものでしょうか。もともと大島城には本丸しかなく、それでは兵を集めたり物流センターをやるのは無理なので、二の丸・三の丸という曲輪が追加されました。ところで、「あれ、物流センターに巨大馬出とか連続防御システムとか、そんなスゴイ施設が必要なの？」って思いません？確かに敵から攻められないのならば手の込んだつくりにしなくてもいいのです。 大島城を改修した武田信玄は、いったいどのように考えていたのでしょうか。これはわかりませんが、将来もし武田家が劣勢となったとき「物流センター大島城を伊那防衛の拠点としても使えるように」と整備したのかもしれません。このときの武田家はイケイケ状態で、ここに敵が攻めてくることなんて想像できません。しかし信玄は、武田家のその先を見据えていたのでしょうか。「大島城は信玄が後継者勝頼のために遺した城だったのかも！」と想像するととても面白いですね。信玄の小さな不安は、約１０年後織田信長による甲州征伐において現実となります。そのとき大島城の防御システムは、どのように働いたのでしょうか。