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「ありがたい」物は変化する「ありがたい」と思える心を 信心で育てよう

もらって嬉しいものは、時代の流れ、技術や社会の進歩によって　変化している。 水道の水が出る事、掃除機や洗濯機や冷蔵庫、こんなありがたいものはない。 水道も洗濯機も無い時代に育った人には、「こんなありがたいものはない」なのですが、生まれた時から、ある人たちにとっては、無いと不便で困るけど「こんなありがたいものはない」とまでは思っていない。病気にしてもそうだと思う、医者も薬もあまりない時代、 神様にお願いして治していただくが当たり前だった時代、現在は、病院に行って薬や治療を受ければそれでいいじゃないか。 御馳走にしたってそうである。父が、何を意図してそんなことを言ったのかは分からないが、「倉雄が大学から帰ってくると、御馳走が並ぶなあ」と言っていた。清志が、大学から帰ってきた時「いつもすき焼きじゃなあ、違ったものが。」と言ったことがある。母が、ごちそうと思える物を出してくれたのと、ごちそうと言えば「すき焼き」と思って出している。出している、親の心は、変わらないのだが、受け取る側の気持ちは違ってきている。 御馳走に込められた「気持ち・こころ」が御馳走であり、目の前の料理が御馳走なんだけど御馳走ではない。 「気持ち・こころ」が御馳走、変化しないのは、そこに込められた「気持ち・こころ」だと思います。 便利で、物が豊かになり、「気持ち・こころ」を添えて託した物が、「気持ち・こころ」を受け取らず、「こんな物・・・」になってしまっているのではないだろうか？ 子どのころ、小学校4年生ぐらい、キャッチボールをするのに自分のグローブが欲しかった。グローブを買ってもらったお話。子どもに買ってやってもそれほど喜ばなかった。 私達は、思いというものが伝わりにくくなった。その段階で、伝えることを避けてしまったのではないか。諦めるのが速すぎたのではないだろうか。これで、伝わらないのなら仕方がない。 形の見えないものを伝えるというのは、とても難しく、手間暇のかかることだと思います。思いを分かってもらうことは大切だと思います。 ご視聴ありがとうございます。 今回は金光教高梁教会 ９月７日の月例祭後の教話です。 どうぞ最後までご視聴ください。 「ありがたい」物は変化する「ありがたい」と思える心を 信心で育てよう　　　　　　　　　　　　　　　　 Instagram: / konkokyo.takaha 金光教高梁教会　　小山　倉雄