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【20代女性社長（LBS）】廃業危機の老舗企業を再生　「吉開のかまぼこ」若手の新たな発想を取り入れ顧客数が2倍に

福岡県にある創業130年のかまぼこ店は、高齢の社長が体調を崩したのを機に休業を迫られていました。どうにか再開したいと考える中、後を継いだのは意外な人でした。後継者不足の課題を打破した企業に密着します。 シンプルな原材料 福岡県南部にあるみやま市。道の駅の目立つ場所にはかまぼこがずらりと並びます。 原材料はシンプル。弾力を保つリン酸塩などは使っていません。作っているのは創業130年を超える「吉開のかまぼこ」。魚の濃厚なうまみが特徴です。 26歳の女性が継いだ 吉開のかまぼこ 会長 吉開喜代次さん： 「そして調合、そうせんと間違えてしまうから」 林田茉優さん： 「温め忘れていたら時間かかっちゃいますもんね」 会長の吉開喜代次さん（78）、そして社長の林田茉優さん（26）。この2人、おじいちゃんと孫ではありません。廃業の危機にあった老舗を、縁もゆかりもない若い女性が継いだのです。 5年前、吉開さんが体調を崩したのをきっかけに店は休業。大学で事業承継を学んでいた林田さんが話を聞きに訪れました。 林田さん： 「本物を追求している会長の姿勢と、お客様の復活を望む声。その信頼関係の強さに引かれた」 吉開さん： 「そりゃうれしかったですよ。この商品を残したいという思いはずっとあった」 「会社の軸は熱い思いだ」　当時24歳の社長が誕生 このかまぼこを復活させようと、林田さんは大学卒業後も仕事の傍ら、店を継いでくれる企業探しに走り回りました。その熱意に共鳴したのが、システム開発の会社「フロイデ」でした。 2021年、吉開のかまぼこを買収。契約直前、瀬戸口社長が思わぬ提案を持ちかけました。 フロイデ 社長 瀬戸口 将貴さん： 「（林田さんから）この会社とこの商品を世の中に残した方が日本のためになると、私が説得されていた側でした。それを本気で信じ抜いている林田さんが実践するのが、筋が通った話だと思ったので『（社長を）やった方がいいのでは』と話をしました」 林田さん： 「当時、社会人2年目、経営経験ゼロ。吉開のかまぼこは130年以上の歴史を誇り、何もスキル能力もない私が引き受けるのは無責任なんじゃないかと」 結局、「会社の軸は熱い思いだ」と説かれ、当時24歳の社長が誕生したのです。 余計なものを混ぜない製法は守りつつ、会社の再生に向け変えたことも。 林田さん： 「吉がちょうど開くで、『吉開』を表しています。シンプルでお客さまに覚えていただけるようにロゴマークを変えています」 売り方をネットを通じた贈答用に転換。パッケージも一新し、原材料の高騰も踏まえ3本で2980円と価格を3倍としました。 日本経済新聞社 記者 坂部 能生さん： 「全国ではなお、6割の企業が後継者の不足に悩んでいるといわれています。後継ぎに手を上げようにも個人の場合は借金の負担が大きいということにもなりかねません。 今回のようにスポンサー企業がバックについて、そのうえで若い人の経営を任せるということが（新たな発想を取り入れて企業の）次の展開を探るひとつの考え方になるかもしれません」 「小さなかまぼこ屋でもやればできる」 再開後、顧客の数は2倍に。1種類だった商品も徐々に増やし、4人の会社を引っ張ります。 林田さん： 「小さなかまぼこ屋でも、やればできるということを体現できるように頑張っていきたいと思っています」 ▼チャンネル登録はコチラ↓↓応援お願いします！    / @aichi-news   ▼愛知のニュースHP https://news.tv-aichi.co.jp/ ▼ニュース公式SNS 　◇Twitter（情報提供はこちら） 　　  / news_tva   　◇TikTok 　　  / tva_news   【主な報道番組】 ▼5時スタ　月～金　17:00～17:25 今、気になるニュースを「暮らし」に密着した視点で伝えます。 https://tv-aichi.co.jp/5sta/ ▼TXNニュース 土日　17:20～17:30 日本や世界の最新ニュースをコンパクトにお伝えします。 ▼映像提供はこちら https://tv-aichi.co.jp/newspost/