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カブトの隣で樹液を吸うチョウの正体【サトキマダラヒカゲ】

サトキマダラヒカゲ 和名：サトキマダラヒカゲ 学名：Neope goschkevitsuchii 分類：節足動物門＞昆虫綱＞有翅昆虫亜綱＞鱗翅目＞ジャノメチョウ科 分布：北海道・本州・四国・九州 大きさ：26-39mm 時期：5-9月 食料：(成虫)樹液 (幼虫)植物の葉 越冬態：蛹 生息：樹林、林縁 サトキマダラヒカゲ 里黄斑日陰蝶 学名：Neope goschkevitschii チョウ目（鱗翅目）タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科に分類されるチョウの一種。 大型のジャノメチョウ。薄暗い林縁的環境を好み、ほとんど明るい場所には出てこない。色は地味だが斑紋は複雑で迷路のようである。 和名は翅表の斑紋に由来するが、とまるときは必ず翅を閉じるので、捕獲しない限り翅表を見ることはできない。 性差は斑紋や大きさ、翅形に表れるが、きわめて微妙なので外見で区別するのは非常に難しい。 季節変異は比較的明瞭で、春型は夏型より表面の黄色斑が発達し、裏面の眼状紋が小さい。また、夏型のほうが色が濃くなる。 国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、国外には分布しない日本固有種である。 低地から低山地にかけてで普通に見られるが、森林周辺でのみ生息し、高山帯や都市化が進んだ地域では見られない。 ただし、標高1500mを越える山地に生息している場合もあり、ヤマキマダラヒカゲの分布域と重なることもある。 また、かつて同種とされたヤマキマダラヒカゲときわめて酷似し、黒点の数や紋様の差異などで判別されるが、個体差も大きいため判別は難しい。 飛翔は比較的敏速だが。長く飛び続けることはなく、飛び立ってもすぐに下草等にとまる。人の気配に敏感で、危険を感じると迅速に茂みの中などに姿を隠す。 生息環境として食草の自生する樹林、薄暗い林内や林縁的環境を好む。人家周辺にも生息する。越冬態は蛹で地上の落葉を数枚綴った粗末な繭の中で見つかる。 幼虫の食草はタケ科ササ属のアズマネザサ、ネザサ属のネザサが主。他にはモウソウチクやマダケ、ハチク、ミヤコザサ、クマザサ。 成虫はクヌギやコナラ、アカガシ、アラカシ、シラカシ、マテバシイ、スダジイ、ヤナギ類などの樹液やカキ、イチジクなどの腐果などに集まる。 訪花性はほとんどなく、花で吸蜜することはきわめて稀。また、地上で吸水したり汚物で吸汁する性質はない。 幼虫の天敵はアシナガバチ類、スズメバチ類、サシガメ類、クチブトカメムシ類、ハエトリグモ類、ハナグモ類。 成虫の天敵はヤンマ類、トンボ類、ヤブキリなどの捕食性キリギリス類、オオカマキリなどの大型カマキリ類、造網性クモ類、ハナグモ類など。 幼虫に寄生するヒメバチ科ヒメバチ亜科のツマジロアオヒメバチ、シロコブヒメバチ、ムナグロアカヒメバチ、シロスジトゲヒメバチなどが知られている。 成虫は、暖地では４～９月の年２化、寒冷地や高地では７～８月のみの年１化。暗いところを好み、樹の幹や壁面に好んで留まる。 樹液や腐果を好み、吸蜜のために花を訪れることはない。オスは湿地で吸水する場合もある。静止時には常に翅を閉じる。 ジャノメチョウ亜科の中では飛翔は比較的すばやく、不規則に飛ぶ。幼虫の食草はタケ・ササ類。蛹で越冬する。 サトキマダラヒカゲの動画 カブトと一緒にいる蝶    • カブトと一緒にいる蝶【サトキマダラヒカゲ】   ◆撮影時期の定義 上旬：1日～10日 中旬：11日～20日 下旬：21日～月末 身近であえる昆虫写真集 https://amzn.asia/d/iovvVJz #昆虫 #虫 #生き物 埼玉県内特にさいたま市で発見できる生き物情報です。 地元埼玉で長年暮らしてきましたが、注意深く観察することで発見したことや 知っていた生き物の意外な一面などを発見して楽しんでいます。 基本的に採集は行っていません。 ほぼ触れる事もなく、生き物のありのままの状態を撮影しています。