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人気のオオスカシバ、セスジスズメ、コスズメ、エビガラスズメ、そして巨大なシモフリスズメ。 しっぽの生えたイモムシを持ち帰って飼育、蛹化&羽化するまで観察してみました。 奇妙な形のサナギや羽化直後の美しい羽は、イモムシから飼育することで簡単に見ることができます。 ベビーフェイスのかわいいオオスカシバは、透明の羽を持つ昼行性のスズメガの仲間。 花の蜜を求めて飛ぶ姿は巨大なハチのようであり、正体を知らないと羽音が恐ろしいかもしれません。 ホバリングも可能な羽は無色透明ですが、羽化直後だけは銀色の鱗粉をまとっています。 オオスカシバはガですので産卵管が変化した毒針などありませんし、幼虫&成虫ともに無毒です。 ですが、クチナシを育てている方には要注意の害虫で、発見が遅れると花も葉もボロボロに。 クチナシは強剪定にも耐える木なので切り戻せば再生しますし、枯れるほどの害はありませんが。 セスジスズメはイモムシが人気。しっぽを振りながら歩く姿と奇抜なデザインの眼状紋。 いろいろな植物の葉を食べますが、中でもヤブガラシでよく見かけるスズメガ幼虫です。 幼虫&成虫ともに似ているコスズメというのもいますが、一緒に飼うのも面白いかも。 かなりの大食らいですがエサが雑草なので、気軽に補充することができるのが飼育の上での利点。 エビガラスズメの幼虫は河川敷の歩道で捕獲、ヒルガオ科の植物でも食べていたのでしょう。 サナギになる場所を求めてウロウロしていたようなので、家に持ち帰って蛹化&羽化させることに。 長い小腮環をもつ奇妙なサナギになり、とても長い口吻をもつ成虫が羽化してきました。 道端に生えるトウネズミモチ(帰化植物)に、超巨大なイモムシを発見して持ち帰りました。 翌日には黒く変色してエサも食べなくなり、これは蛹化の前兆かと床材を用意しました。 エビガラスズメ同様、長い小腮環のあるサナギになりましたが、とにかくサイズがでかい。 正体はシモフリスズメ、町中でみられる昆虫としてはかなり大型ではないでしょうか。