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マーケティング プラス 時間術で仕事が速い人になろう！〜時間管理術の極意はサボること？チームの生産性を上げるピークパフォーマンスの秘密

この動画では時間管理術、中でも「なぜサボると成果が出るのか？」についてお話をしています 私これまで23冊本を出していますが、そのうち数冊が時間術の本なんです。 時間は、企業にとっての経営資源だと、経営の大家、ピータードラッカーも言っています。 必要不可欠 無限ではなく限りがあることを認識しなければならない 他のものと替えが効かなくて、過ぎ去ったら返ってきません 仕事でも、プライベートでも同じですよね。 時間の大事さをコストにたとえて、考えてみましょう。 一般的な企業では、売り上げマイナス費用イコール利益ですよね。 ちょっとコンサルタントの事例で考えてみましょう。コンサルタントの費用は、何でしょうか？家賃、書籍代、文房具・・・？ 私たちのようなコンサルタントは、仕事にかける時間を「コスト」だと考えています。なぜでしょうか？ 事例で考えてみましょう。製造業だと、仕入れる素材がコストで、売上からそれを引いたものが粗利益です。コンサルタント業では、仕入れがないので、帳簿上はほぼ粗利になりますが、私たちは、顧客への訪問や、提案の作成、 戦略を考えたりするために「時間を使い」ますよね。時間をかけて、頭を使ったり手を動かしたりと、動かないと売り上げが上がらないのです。なので、逆にいうと無駄なことに時間をかけ過ぎると売り上げにつながらなくなってしまうのです。このような意味で時間をコストだと認識するのです。これは、どんな業界においても「仕事にかける時間をコスト」と考えるという意味においては同じことですよね。 時間は大事だということをわかってもらえたかと思います。 時間は大事ですが、時間がないから忙しいのではありません。 これは間違いです。 "自由な"時間がないから忙しいのです。 その理由を考えていきましょう。 経営の大家、ピータードラッカーはこうも言っています。 先にスケジュールや計画を管理してはいけない。先に管理すべきは「タスク」すなわち"やるべきこと"をまずは管理せよ、と言っています。 なぜ、先にタスクを管理するのでしょうか？仕事の目的は「成果」を出すことですよね。 この中で、1日24時間以上の人や24時間以下の人はいますか？多分いないですよね。私の1日の時間も24時間です。 この限られた時間を最大限有効に使うには「今自分が何に時間をかけているのか？」を先に管理する必要があるのです。 この図は、縦軸がタスクの重要性、上が重要、下が不要。 横軸は緊急度で、右が急ぎ、左が後でいいことを表します。 大体、上の方が価業、下の方が作業になります。 なので、右上の１は今やるべき大事なこと、２のところは成果につながるけれど、後でもいい仕事。 右下の３は成果にはつながらないけれど今やること、左下の４は大事じゃないし、今やらなくてもいいことです。 ここに、先程棚卸しした価業と作業を入れ込んでみましょう。 この４つで一番大事なのはどれですか？ １をやることですよね。次に大事なのは２をやることです。 続いて３の仕事、たとえば明日の飲み会の手配とか、客先からの急な依頼などです。 みんな、１と３は急ぎなのでしっかりとやりますよね。 大事なことは、2の時間をやる時間を確保すること。 このエリアの仕事は、ほっておくと１と3の急ぎの仕事がどんどん入ってきて後回しになってしまうからです。 なので、この仕事が何かをはっきりと理解し、 やるための時間を先に確保して、あらかじめデッドラインを決めておくことが大事です。 会社で言えば、業績が伸びて来年には東京に支社を出したいとします。そのためのプランニング、例えば誰を送り込みか、どこに支社を置くかは、今日でなくても明日でもいい。これをやらずにいつかやろうと放っておくと、１と2の仕事が入ってきて、結局半年経っても「できませんでした」となってしまいます。 私の仕事で言えば、次の本の構想を練ることがこれにあたります。 この時間を「創る」には、４のところにある仕事を「やめる」こと。 SNSへの投稿やいいねの数が気になってチェックすることや動画サイトをみることなどやめたいですね。そして、3の仕事をできる限り効率化して時間を稼ぐことです そして一番大事なのが、2のタスクをやるための時間を確保すること。 私は、この2をやる時間のことを「サボる時間」と呼んでいます。 なぜ、サボる時間なのか？ ちょっとフィリップモリス時代の事例をお話しします。仕事ができる先輩がいました。彼は、よく昼ごはんに連れて行ってくれました。12時から普通は13時までみんなは近くで食べるのですが、彼はタクシーで繁華街に連れて行ってくれます。そして、ランチ後も「ちょっと売れている販売店さんがあるから見に行こうか」と連れて行ってくれて、帰社が3時ごろ。夜は夜で、5時ぴったりに終わって流行りの場所に連れて行ってくれます。他の先輩たちはその間も机に向かって仕事をしているのに、この成果を出す先輩だけ何もしていないように見える時間が多いのです。彼はその時間で、流行りの店にどんな人がいて、何をしているのか、そこでどんなものが売れているのかを、マーケットチェックしていたのです。データだけでは見えてこない情報を得ていたのです。 これが、後でもいいけれど重要な仕事をしていたのです。私はこの、アポ入を入れない 手も動かさない　一見何もやっていないので、「サボっているように見えるけれど大事な時間」を"サボる"時間と読んでいます。ここで、何をするのかがとても大事なのです。 もう１つ大事なことをお話しします。 先程のサボる時間の長さは、長くまとまった時間の方がいいのです。 先程のドラッカーは、「１８時間の細切れ時間よりまとまり時間を６時間あるほうがいい」と言っています。 この図は、縦軸が仕事で効率の上に行けば行くほど効率的に仕事ができる、 横軸は時間です。私の場合は、仕事を始めて3時間くらいまでがピークでそれを過ぎると疲れて効率が落ちます。考える仕事だとなおさらです。 そこでたとえば、仕事を始めて1時間くらいしてあなたの上司から「ちょっとこれコピー取ってきてくれる」などと邪魔をされたらどうなるでしょうか？ この赤い線のところで集中が切れてしまうので、少しして仕事に戻ってきた時に、前を同じテンションで再開することはできませんよね。黄色い線のところのように、また最初から集中しなければなりません。 サボる時間でやる価業、じっくり考える仕事、 余裕を持つ仕事をやるためには、ある程度のまとまった「サボっているように見える」時間が大事なのです。 すなわち、１５分刻みの スケジュール管理より まとまり時間 で何をやるかが大事なのです。 大事なのは、時間管理は手段にすぎない 創造による成果が大事なのです。 したがって「まとまり時間を確保して価業をしっかりとやりましょう」