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リズム時計工業「スモールワールド音楽隊N」～電波からくり時計～

1990年、最初期からくり時計のひとつとして登場した「スモールワールド音楽隊」の後継機として、2005年4月18日に発表されました。一般の時計店などに出回ったのは「こどもの日」を目前に控えた5月2日。当時は通常時からパフォーマンス時への大胆な変化と温かみのあるデザインがユーザーの心をくすぐったのか、52500円(2005年時点)と高価ながらも仕入れては直ぐに売れるとてつもない人気商品だったようです。 ベルをコンセプトに取り入れられたこの時計は、毎正時（00分）になると、オープニング曲と共に左右からステージがせり出し4体の動物たちが現れます。そして、音楽とシンクロしてハンドベルを演奏する動作をします。同時に光る8カ所のLEDランプもとても良いアクセントになっていますね。〆にはエンディング曲と共にステージが戻って行き、通常の時計へと姿を変えます。時計から左右にステージが出てくる、これぞ「正統を貫きながらも非凡」と言えるでしょう。 メロディは「エーデルワイス」など子供になじみ深く大人も知る曲や「if」といった大人が良く知る曲と様々。 この時計が発売された翌年には「リリパットホール」の筐体をそのまま利用した「スモールワールド・ヴァーティカル」や時計の数字が回りバレリーナが登場する「スモールワールド・コンベル」など意外性のあるからくり時計が多く登場し、時計店は大変賑やかな時代でした。しかし、通常の丸い時計の状態から「からくり時計」を連想させる時計など早々無いのではないでしょうか？また、当時多用されていた「スワロフスキー・クリスタル」が使用されていないのです。これはやはり大人だけではなく、子供やお年寄りなどにも楽しんでもらいたいリズム時計の心遣いではないかと思います。高級趣向でも、キラキラしたクリスタルなどで誤魔化したりせず、パフォーマンスやデザイン、機能面で価格に見合った若しくはそれ以上の価値を表しているのではないでしょうか。 ベル、リボン、音符、カラフルな人形の衣装、これらが全体的な暖色系の色合いに溶け込む感じはもう素晴らしいです(笑)また、クリスマスプレゼントに買ってもらっている子供を見たことがあるのですが、親御さんは「時間には興味が無かった子だが、この時計を買ってあげたところ時計が好きになった」と仰います。それほどまでに大きな影響力を与えるからくり時計なのでした。 曲目は以下の通りです。 （今回は３曲を紹介し、32bit/96kHzにて録音・変換。） １．トロイメライ ２．ウィル・ユー・ダンス ３．ウイーンの森の物語 ４．落ち葉のコンチェルト ５．エーデルワイス ６．if 今回は一部不調の中古品として入手しました。修理を行い、動画の通り快調に動いております。 オークションなどの他所転載される場合、必ず転載先URLを添付の上、ご連絡して下さいますようお願い致します。