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七面山|南アルプス前衛の霊山をあるく、敬慎院に宿泊。 1 месяц назад


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七面山|南アルプス前衛の霊山をあるく、敬慎院に宿泊。

天気が芳しくない日が続き、雨でも登れそうな山として気になっていた七面山に挑戦することにしました。今回は山小屋ではなく、お寺(敬慎院)に泊まる計画です。 2日前の木曜日に宿泊の可否を電話で確認したところ、問題なく宿泊できるとの返答をいただきました。なんと、1000人ほど収容できる施設だそうです。 登山道は表参道と裏参道の2つがあり、初めての七面山なので、今回は正統派の表参道から登ることにしました。しかし、この時点で私の頭に全くなかったのは、この山がヤマビルの多い場所だということです。 登山口の白糸滝(標高510m)に到着すると、気温は20℃。車を降りた瞬間、メガネが曇るほどの湿気の多い朝でした。これではヤマビルが大喜びしそうです。 また、今回初めて知ったのですが、日本には「日本三大霊山」と呼ばれる山々があり、高野山、比叡山、そしてこの七面山がその一つだそうです。 霊山とは修行を行う場所です。この場合、標高差1500mを登ること自体が修行にあたるのですね。 またもや暑さに悶えながら、九十九折りの杉木立の参道を登っていきます。かつては表参道にヒルはいなかったものの、今では広がっているらしいと聞き、端を避けてなるべく道の真ん中を歩くようにしました。 しかしながら、顔や靴にまで蛭対策としてディートをしっかり吹きかけていたにもかかわらず、少し進んだところで袖口が血で濡れていることに気づきました。 ヒルの姿は確認できなかったものの、手首に小さな傷があり、それが出血元だとしたら、やはりヒルの仕業でしょうか?痛いのかゆいのはないものの、血を見てしまうと動揺してしまうものですね。他の登られていた方にそのようなことは起こっていなかったので、私のようにのろのろ歩かないで、スタスタ行くことをおすすめします。 さて、参道には丁目灯籠が並び、敬慎院まで五十丁の距離があります。 幸い、ひとつひとつの丁目の間隔は比較的近く、少しずつ進んでいる感覚がありました。 七面山は、登山者だけでなく多くの信者の方々も訪れています。そのため、すべての丁目灯籠にはベンチが設置されており、中には屋根が付いているものもあるという手厚い配慮が見られます。 また、適度な間隔で肝心坊や晴雲坊のようなお寺兼茶屋のような場所も現れるため、登山をしながらも物見遊山のような気分で楽しむことができます。 最初のうちは「10丁目くらい進んだら休憩しよう」と思っていたのですが、次第に5丁目ごとに休憩するようになり、最後には1丁目ごとに座り込んでいました(笑)。 いや~なかなかしんどい。 もう少しで敬慎院に到着というところで、雨に降られてしまいました。汗と雨でずぶ濡れになった私を、お坊さんたちが手厚く迎えてくれました。歩いてここまで登ってきた人は、みんな等しく修行したことになるのでしょう。 石鹸は使えませんが、山の上だというのにお風呂に入ることができ、ほんとうにさっぱりとして、休むことができました。 お寺に泊まるからと、伸びていないTシャツを選んで持ってきたつもりでしたが、引っ張り出してみたら、ニルヴァーナ(涅槃)のTシャツでした。仏教の目的は涅槃に到達すること...ここで涅槃を着ていることがちょっぴりこっぱずかしい。 敬慎院は、一泊2食付きで6500円です。 お食事は精進料理で、生ぐさ禁止。ほんのちょっとのひじきとか切り干し大根と香の物、ご飯とお味噌汁は一人3杯分くらいありました。なのでひたすら白飯を食べていた感じがします。この食事だったらヤセちゃう。でも山の上なんですよね。やっぱり贅沢な気がします。 この旅の中心は、やっぱり敬慎院での参篭体験でした。 お寺に宿泊するのは「参篭」といって、これもまた修行だそうです。 ご本尊の開帳式と夕方のお勤めに参加することが求められます。 厳かな雰囲気の中、七面大明神と対面します。 扉があけられ、御簾が掲げられた瞬間、「黒っ!」と声を上げてしまいそうになりました。 なぜか金色か茶色か、そんなふうに考えていて、想像していない黒い姿だったのでびっくりしました。 その後、僧侶5人による読経がはじまりました。圧巻のハイスピード読経です。 まるで、高速ラップかトランス状態を生み出すガムラン音楽を聴いているかのようでした。 この体験こそ、お伝えしたいものですが、撮影禁止のため、ぜひ皆さんにも、この不思議な体験は実際に一度味わってみてほしいものだと思います。 さて、本堂が工事中だったため、休憩していたお兄さんと少し話しました。 工事用車両がとめてあったので、車で登れる林道がほかに存在するのではないかと思っていました。(敬慎院まで荷物用のロープウェイはあります) しかし、車両はヘリコプターで降ろしたとのことでした。 工事の職人さんたちは、一度現場に入ると約2週間缶詰。船の仕事みたいです。 私たちと同様に、現場へは山道を登ってくるしかないそうです。 撮影日:2024年8月24日(土)・25日(日) 追記:なおちゃん、せなちゃん、二人のおかげでとっても楽しい旅になりました。ありがとう!またどこかでお会いしましょう。

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