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県政記者クラブは2日までに、1945年の沖縄戦を指揮するため首里城地下に造られた旧日本軍第32軍司令部壕内を映像撮影した。県によると、壕内に撮影が入るのは2009年以来11年ぶり。旧日本軍が南部撤退時に爆破し、落盤した岩で埋め尽くされた第5坑道の最深部も撮影している。 クラブ加盟の代表1社が6月30日に撮影。映像はクラブ加盟・準加盟社、県に配信された。 現在唯一確認できる沖縄戦当時の入り口、第5坑口から壕内の第5坑道に入っている。総延長約千メートルの壕のうち、第5坑道は最深部まで150メートルほど。ところどころ旧日本軍が撤退時に爆破した跡がある。将校室、海軍基地隊司令長官室、女性たちの部屋などがあったとされる。 入り口から約60メートルの石灰岩区間には、銃身や軍靴、無線機のような遺物が残っている。次に、爆破などで地盤の状態が悪く、補強のために通された直径約120センチの丸い金属管のルート約40メートルを抜けると、地質は泥岩(クチャ)に変わる。50メートルほど進むと最深部の爆破跡に到着する。 県女性力・平和推進課の担当者は「戦後75年の節目でもあり、貴重な映像と考えている。編集して県民に公開するなど、活用していきたい」と話した。