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PETでなければ見えないリンパ節転移。内胸リンパ節転移を見逃さない。

「乳癌の画像診断」というと、マンモグラフィやエコー、造影MRIが真っ先に思いつきます。 これに対し「PET」となるとややマイナー･･･? でも「これはPETじゃないと診断できないなあ」というのが内胸リンパ節転移です。 内胸リンパ節転移は、領域リンパ節転移の一つなので、制御することで完治が見込めます。 もちろん造影CTやMRIでも、腫大していれば指摘できますが、サイズが普通（腫れていない）だったり胸壁内にあるような場合、PETをやってみて初めて診断できる、ということが少なくありません。 術前に内胸リンパ節転移が診断できていれば、適切な治療戦略が立てられますが、スルーされてしまうと予期しない再発（特にルミナルタイプの乳癌で内分泌療法後の晩期再発など）にみまわれる可能性が高まります。 とはいえ、乳癌患者さんはとても多く、転移がない、予後がよい場合が多いです。患者さんの負担や、医療経済を考えると、乳癌術前全員にPET、はガイドライン上もおすすめはしていません。 それでは逆に、どんな場合に術前にPETをしたらよいかを考えてみました。 また、乳癌術前のPET診断時にはぜひ、他のモダリティで指摘が難しい、内胸リンパ節転移に注意して読影するようにしましょう。 #乳がん #PET #転移