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源氏の君が「小君を手元に置いておきたい」と伝えた5,6日後、紀伊守が小君を連れて源氏の君の元に参上します。 源氏の君は色々話をした後に、小君に対して姉である女君(空蝉)の元へ手紙を送るよう命令します。源氏の君の手紙を持って現れた弟に対して、女君は自分の身の上の情けなさのあまりに涙を流します。 翌日、小君から返事を催促されると、女君は拒否をし、小君は仕方なく源氏の君の元に参上しますが、源氏の君からは帰参が遅いととがめられながらも、「お前はずっと私の味方でいてほしい」と、小君のことを大変かわいがるのでした。 ◆源氏物語(作者:紫式部)◆ 平安時代中期に成立した日本最古の長編物語です。 全54帖からなり、光源氏の誕生から様々な恋愛遍歴、政治闘争などが描かれた一代記とともに、その子(薫大将)の人生を描いた一大長編小説です。 ◆第二帖「帚木」◆ 五月雨が降る夜、光源氏は頭中将、左馬頭、藤式部丞の4人でどのような女性が結婚相手として理想かという談義をします(雨夜の品定め)。 その翌日、光源氏は方違えのため紀伊守を訪れますが、そこで前日話題となった女性の一人ある空蝉のことを聞き、深夜に空蝉の部屋に忍び込み、強引に一夜を共にします。 あの一夜以来、空蝉を忘れられない光源氏は彼女の弟・小君を従者として仕えさせます。光源氏から手紙を託された小君は、空蝉に文を届けますが、空蝉は受け取りを拒否します。 #古典 #紫式部 #源氏物語