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劇団P. Sみそ汁定食第18回公演「灰泥イルカラクルカライル～十円易者の残像～」

劇団P.Sみそ汁定食第18回公演 「灰泥イルカラクルカライル～十円易者の残像～」 　　　　　　　　２０２４年６月２８日～３０日シアターねこ（松山市緑町1-2-1）にて上演　 ＜劇団P.Sみそ汁定食 ＞ ２００２年１０月桝形浩人を中心に愛媛で立ち上げ。ＪＲ下灘駅や鬼北町議事堂、空き倉庫や映画館など既成の劇場を飛び出して上演。 ２０１８年の舞台「身近き、短き、家族かな」を２０２２年に映画化。２０２３年には南海放送で地上波放送される。松山空襲後の母娘を描いた「あのね、ラムネ岩のね」は、文化庁演出家コンクールで優秀賞、脚本ではせんだい短編戯曲賞最終候補となる。 　※劇団P.Sみそ汁定食公式ホームページ　「みそ定」検索 ＜脚本・演出　桝形浩人＞ 日本演出者協会会員　日本放送作家協会会員　松山市民演劇演出　大学・企業等で表現教育講師 愛媛FCスタジアムDJ　　 自劇団の上演作品の他、NHKFMシアター「おじいのひじのヒジホタル」など脚本を担当。 ドラマ「記憶の葉っぱ」　映画「身近き、短き、家族かな」主演 　こども冒険学校主宰 出演　２B　長本奈月　岩市莉歩　松本久美 菊池健実　中村双波 桝形浩人　湯川潤（劇団花火）　 舞台監督/矢野みなみ　照明/佐々木勇作（エレックス）　音響プラン/飛鳥　音響操作/藤原浩一（劇団やっとこサン）　 衣装/松本久美　舞台美術・宣伝美術/菊池健実　音楽・二胡演奏/仙九郎　なつこ 協力/村上春夫　参考文献/田中修司著「村上桂山　風狂の路上人生～狂わざれば生ける屍～」 主催 まつやまアーツマネジメント　 協賛　岡本耳鼻咽喉科/小児科 　新日本建設株式会社　医療法人 誠志会 砥部病院 チケット料金　一般前売り3,000円　大学生/専門学生　2,000円　小中学生/高校生　1,000円 ＜作品について＞ 昭和の松山において、多くの人々に影響を与えた十円易者 村上桂山。「今」を照らす着飾らない言葉で人々の未来に希望を見せ続けた。ふわりと生まれた言葉はそれを浴びた者を楽にしたのではないだろうか。灰の中から立ち上がった昭和から新たな混迷の世、令和をつなぐ桂山の言葉。言葉の芸術「演劇」で俳優の身体を通して、今こそ桂山氏の言葉を聞き取りたいと思った。思考停止することなく、考えることが道楽である・・ ７８歳になる桂山の次男 村上春夫氏や研究者の田中修司氏の協力を得て取材を重ね、骨太の脚本が完成。「居るから来る 来るから居る」　まるで劇場を指しているかのような言葉から場所と人を桂山氏の言葉を受信した側から描きます。 ＜あらすじ＞ コンクリートに囲まれた三角公園にテントを張り、訪ねてくる人々の手相を診て生活するアキ。その中には小学生のハルや役所へ勤める美波がいた。 二人はアキの風のような生き方と言葉に触発され、忙しいだけの日々に疑問を持ち始める。なぜ不便で危険なテント生活を続けるのか。アキの記憶を辿るうち、昭和５０年小学生時代の母、芳恵が出会った十円易者「村上桂山」が現れる。親戚の家から小学校に通い、友達もいなかった芳恵は桂山から言葉をもらう。 「悩みは財なり、貧は友なり、狂は師なり」 日々箱車で十円易者として人々の手相を見続けた桂山が探していたのは「狂人」だった。 芳恵に託した桂山の言葉たちが、アキに継がれて令和の世に作動し始める。 一方、美波は三角公園に住み続けるアキへの立ち退きを迫る立場となり苦悩する。 公営住宅を用意するといっても聞く耳を持たないアキが、その場所に拘る理由とは？ SNS上でアキの立ち退きについて騒ぎになり、正義の名のもとに嫌がらせを繰り返す顔の見えぬ者たち。SNSで飛び交う「言葉」と生きてゆくために身体から出た「言葉」が交錯し、場所を埋め尽くしてゆく。 舞台は昭和、平成、令和そして神戸から松山へ。狂っているのは桂山か芳恵か、それとも社会か？　昭和の松山に実在した十円易者 村上桂山をみそ定が舞台化